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ルナールと「成功」の話

ネットを通じて知り合ったナッちゃんと一緒に、
ナッちゃんの先輩の女性の家を訪ねたときのことだ。

「もしかして、ここは獲物の席か?」
と、ふと思った。

どういう訳かソファーに腰掛けてすぐ、
以前高級品の販売員をしていたときのフォーメンションを思い出したのだ。

お客さん1人に対して2人の販売員がつくのが基本。
お客さんの真向かいにメインの販売員。出口側にもう一人。
楽しい雰囲気を作り上げる。
笑顔の裏でお客さんの財布のヒモが緩むのを虎視眈々と狙っている。
販売は心理戦。
お客様は獲物。

彼女たちは、物を売ろうとしているのではない。
けれど、何かがあるのではないか。
ぎこちなく居住まいを正した。

先輩はなっちゃんの人生のお師匠さんなのだそうだ。
歳は30代後半か。声が大きくて、ヒマワリのような強く明るい雰囲気。
はっきり何と言わないが、事業を興し、成功している。

だからこんな高級なマンションに暮らしている。
3歳の息子をお手伝いさんに預けて、夫と旅行に行くことも出来る。
夫の給料だけで生活する女性は惨めだ。
自分のほしい物は後回し。
夫のほうが、どうしても地位が高くなる。
誰の給料で食べているんだ?ってこと。
それを口にする夫、しない夫の違いがあるだけ。
夫と自分、互いに経済的に自立できているからこそ、今の自分の幸せがある。

そういう話のなか、ナッちゃんが切り出した。
「先輩、みほちゃんのことも弟子にしてあげてください!」
先輩は即座に、朗らかに答えた。男前な感じで。
「いいよ!」

弟子にしてほしい、とナッちゃんに頼んだ覚えはない。
なにせ初対面だ。
お人よしで、お調子者で、空気に流されやすい。
それが私だ。

思わず
「宜しくお願いします。」
と一礼してしまった。

ダメな奴。


結局その日、それ以上何かがあった訳ではない。

その後の展開はまた今度。

今になっても、自分が獲物だったのか、それともあれが単なる好意だったのか、
よく分からない。
半分半分。
というのが正解かもしれない。

言えるのはひとつ。
私は友達を1人失った。
そもそも、彼女は私を友達と思ってくれていたのか。
彼女たちにとって、同志になれない奴は、知人で十分なのかも、とも思う。
でもなによりもまず、私のやり方がまずかった。
だから、もう彼女に会うことはないだろう。

ダメな奴。
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Author: みほ
生きる日のよろこび、悲しみ。
一日一日が新しい彩りをもって
息づいている。
(By岡本太郎)

本と植物のお話が中心です。

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