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喪服の女達

こんばんは。
おひささぶりだね。
どうしてた?元気にしてた?

私はね、初盆で家に帰ってたんだ。
それで毎晩夜中に、「剣客商売」シリーズを読んでたよ。
おじいちゃんの本棚から拝借してね。
お気に入りの一文は
「余人の投げたものではない」
しょっちゅう出てくるからさ、何だか楽しみになっちゃって。
本編とあんまり関係ないけどさ。


お坊さんが来る一時間前。
祖母と伯母と私が喪服に着替えて居間に集まった。
祖母と伯母が今の祖母のベットに腰掛け、私がその足元に直に座る。
祖母の僅かだが幼女のように交互に振る足。
伯母の斜めに組んだ足。
私の正座を崩した足。
いつになく和やかで、くつろいだ雰囲気。
微妙な感情のわだかまりが裏にあるはずの3人。
けれど今は姉妹のような親しみを覚える。
ふと思う。
喪服は女を同志にする。

どうなのだろう、
男の人は喪服を着ても、女性ほどそれによる気持ちの変化はないのではないか。
普段からスーツを着て働く人は特に。
色は違えど、スーツの延長上にあるそれは、決して特別な衣装ではないだろうから。
悲しんでいない、とか、そういうことじゃなくて。
ただ、喪服を着たからといって、そのこと自体が特別な気分を演出したりはしないのではないかと思うのだ。


女性にとって、喪服は、バックダンサー達の舞台衣装みたいなものだと思う。
普段であれば、年齢層や嗜好によって、それぞれ全く違った色や形の服を着ていた女たち。
薄めの化粧。簡素にまとめる髪。黒のストッキングとパンプス。
袱紗に、数珠に、黒のハンドバック。
黒づくめの服のデザインは、皆それぞれに少しずつ違う。
けれど今は確固とした統一感がある。

それは、
悲しむ衣装。
しとやかにふるまう衣装。
裏方として働く衣装。

奇妙な連帯感が生まれる。
スイッチが入る。

そして、
不思議なほどに、喪服を脱ぐと一瞬で日常が戻ってくる。


以上、今日はこれでお終い。
何だか尻切れトンボな文章だなぁ。

今日も読んでくれてありがとう。

子供の頃からお葬式に参列することが、割に多かったんだ。
斎場の喫煙コーナーの男の人たちが、
概して所在無げで、礼服の堅苦しさにうんざりしているという感じだったのを思い出しました。
悲しくて盛大に泣きながら、そういうところを淡々と見てるのが不思議だよね。
あなたも、そんなこと、ある?

じゃあ、またね。
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Author: みほ
生きる日のよろこび、悲しみ。
一日一日が新しい彩りをもって
息づいている。
(By岡本太郎)

本と植物のお話が中心です。

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