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10年後

今日は少し冷えたね。どうしてた?

私はなんだか気が抜けちゃって、元気が全然出ないの。
完全にスイッチオフ状態。
そんな日も必要だよね。

派遣社員で同じ職場にもう5年くらい勤めてるんだ。
派遣会社から最近お知らせが届いた。
法改正で、これから5年同じ会社に勤めたら、勤め先は私を正社員として雇わないといけないんだって。
でも会社は雇う余裕がなくて、きっと5年目を前に契約を解除するだろうから、
派遣会社はそもそも5年未満の契約しかしません。
っていう内容だった。

変なの。
雇われて働くって、面倒くさい。
別にこれから5年も、今の会社にいたいわけじゃないけど。

稼ぎは最低限でいい。
独立したい。
フリーって働き方がしたい。

でもね、自分に何も無いことに驚いたんだ。
社会に出て、それなりの年月が経ってるのにね。
結構びっくり。
まあ、ぬるま湯に浸かってたものね。
大きな会社の事務なんて、気楽なものだもの。
真面目に働いてはいたとしてもね。

ちらっと上司を見た。
だいたい45歳くらい。
ずっとこの会社で働いてきて、今はチームリーダー。
「会社員が嫌になりませんか?
会社を辞めて独立して、食べていけるほどの何か、持っていますか?」
って。
仕事中に聞く話じゃないし、
かといって私は会社帰りに誰かと一杯というタイプではないから、
実際に聞いてみることは永遠にないかな。
「ないからここで働いてるんだ。」
なんて答えは、
聞きたくないし、言わせたことに罪悪感、感じるし。

サラリーマンはすごい。
お父さんはえらい。
それは心底思ってる。

就職活動をしてた頃、良くあった会社からの質問。
「5年後、10年後あなたは何をしていると思いますか?」
今も学生は同じ質問を受けてるんだろうか?

当時当惑した私。
今も同じだ。

素直に心底「子供がほしい」って言う、皆が眩しい。
母親になれば、向こう10年以上、子育業に携わることになる。
私はそれが、怖い。
何も無い自分のまま、世の中の流れに沿うのに抵抗を感じる。

何をして、何になって、どうやって食べていこう。

今更そんなこと、考え始めたんだ。
うだうだ考えてないで「動きなはれ!」なんだけど、
目的地もないままだと道に迷いそうだしね。
今は足踏み中。

あなたは、何をして食べてる?
こんなこと考えたことある?

今日も読んでくれてありがとう。
ちょっと面倒臭い話だったね。

明日を笑顔で楽しんで過ごしてね。
おやすみなさい。
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疎外

やあ。
お久しぶりになるね。
どうしてた?

私は忙しく働いていたよ。
期末だったからね。
朝から夜中までパソコンをパチパチ。
毎年この時期ははこうだから、
「お祭り」ってとらえて、ヘロヘロのクタクタになる自分を楽しむことにしてるんだ。
もう祭りは終わって、いつもの平穏な日々だけどね。

今日は取引先の蛭子さんに電話するのに、危うく「『ひるこさん』いらっしゃいますか?」って言うところだった。
正解は「えびす」さん。
字はどう見たってヒルコなのにね。
そういえば川に流して捨てられた異形ヒルコは、えびすさんになって海から帰ってきたって民間伝承があったような。

なんて考えていたら急に思い出した。
中川翔子ちゃんのこと。
ちょっと昔のこと、ニュース番組でさ、「いじめ」に関するコメントを著名人達がしてたの。
皆、空々しいって思ったよ。
「いじめは絶対だめ。」
とかね。
良いわけ、ないよね。
正義の味方ごっこみたいに、薄っぺらい。
心を込めて、彼らは言ってるんだと思うと、申し訳ないけど。

でもあの子のコメントだけ、違ったんだよね。

学校だけが全ての世界じゃないことを覚えてて。
必ず外に生きていける場所があるから。

ってなことを言ってた。
あの子はきっとそうやって、やり過ごしたんだね。

もちろん「やり過ごす」のが全ての被害者たちにとっての適切な方法ではないけれど、
「いじめ」の体験に基づく1つの具体的な対処法だよね。
さらに、渦中の人々に幸せな未来があるかもしれないって希望を与えようとするメッセージだよね。

意義のある、いいコメントだった。
あの子が改めて好きになったよ。

疎外ってキーワードが今とても気になっている。
ヒルコの追放も、人種差別も、宗教弾圧も、いじめも疎外だ。
異端者が疎外されるってことは、
大なり小なり、人間の歴史の中で常に、繰り返し起り続けたことだと思う。
「異端」と判断する理由が、全くもって理にかなわない場合もある。
「政治」は今まで幾度となく、少数の人間を異端者に仕立てあげて、大多数の人間のフラストレーションのはけ口にしてきた。

疎外の欲求って、実は人間が自然に持ってるものじゃないかと思う。
ときに「進化」の起爆剤になるから。
疎外された結果ヒルコが、えびすになる。
疎外を受ける側の内部の団結は強くなり、益をなす。
ユダヤ教徒の人々が、世界中に親密なネットワークを築いているように。

だからといって当然疎外は、歓迎すべきものではない。
いつだってそれは暴力的で、人々を苦しめる。
そしてそれがエスカレートすると、大惨事とになる。

机上の空論。
いつも反省する。

でも疎外、ってもののメカニズムを研究することが、
「いじめ」という疎外を緩和することの手助けにならないかな、って思う。
軽い仲間外れが(それだけで十分酷いことだが)、過酷ないじめへとエスカレートする。
どういう状況と、どういう役者の配置でそれが起こるのか。

なんて、勝手に言うだけ言う、
私こそ、正義の味方ごっこだろうか。

批評は簡単だ。
簡単で無責任だ。
動かなければ、口先三寸の詐欺師だ。


今日も読んでくれてありがとう。
今までで一番長い文章になったんじゃないかな。
疲れさせてないといいんだけど。
明日も元気で、笑顔で過ごしてね。

ではまた。

プロフィール

 みほ

Author: みほ
生きる日のよろこび、悲しみ。
一日一日が新しい彩りをもって
息づいている。
(By岡本太郎)

本と植物のお話が中心です。

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